当院の美容機器治療は、国内未承認医薬品又は医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
詳しくは、個人輸入において注意すべき医薬品等について(厚生労働省)をご覧ください
ピコシュア
「PicoSure」は、2015年日本で初めて発売されたピコ秒レーザーで、ピコ秒レーザーの中で唯一755nmアレキサンドライトレーザーです。米国サイノシュア社が開発した世界初のピコ秒レーザーで、米国FDA(日本における厚生労働省のような機関)でシミ・しわ・タトゥー・ニキビ跡治療で認可されています。
当院は2015年に日本で4台目に購入し、毎年1500人以上の新規患者様の治療をしています。元々はタトゥー治療用として考えられた機械ですが、そのスペックからシミ治療も可能と考え発売当初から治療しています。
機器の特徴
- 波長
- 755nmのアレキサンドライト
- 照射時間
- 750/1000000000000(1兆)秒という短い時間(ピコ秒)でアレキサンドライトレーザーを照射します。
リスク
炎症後色素沈着(PIH)
レーザー照射後、かさぶた形成し一旦明るい肌になります。3-6週間後に色調が戻ってきて、ぼやけたシミが出てくることがあります。この反応は一時的な反応で自然に馴染んできますが、気になる場合はハイドロキノンやトレチノインといった外用剤を使用することで、早く馴染んでくると思います。
内出血
レーザー照射後、赤みが残ることがあります。内出血であれば、2-3週間で赤みはなくなってきますが、その後にPIHが残ることがありますので説明させていただきます。
水疱形成
タトゥー治療時など、高出力(高フルエンス)照射すると皮内・皮下に水疱形成することがあります。破る必要はありませんが、外用は1週間程度続けてください。破れた後、浸出液が出ることがありますので外用とガーゼ保護し上皮化するのを待ちます。
ピコシュアプロ
ピコシュアのバージョンアップで2024年5月に日本で承認新発売されました。
以前はスポットサイズを決めるとフルエンスが決まるような1:1で固定されていましたが、ピコproではスポットサイズを決めるとフルエンスを変更できて約1.5倍くらい強くすることが出来ます。違う視点で考えると同じフルエンスでスポットサイズを変更できるので、深部病変への対応がより可能となったと言えます。
従来のピコシュアでも十分効果ありますが、より難治症例に対して細かく設定できるようになりましたので、患者様によって使い分けています。
Qスイッチルビーレーザー
ルビーレーザーはメラニンに対する光吸収が高く、酸化ヘモグロビンへの光吸収が非常に低いため、いわゆるシミ治療にとても効果の良い機械です。
デメリットとしては、照射後2週間ほどテープ保護が必要なこと・内出血や炎症後色素沈着が出ることがあります。
1cm大以上の孤立性のシミ(日光黒子)に対して、しっかり除去する場合に使用する場合が多いです。
e-plus
「e-plus」はシネロン・キャンデラ社のIPL(光治療器)です。
SRアプリケーター
光エネルギーは
- メラニン色素に反応しやすい波長によるシミ治療
- 血管の赤い色に反応しやすい波長による赤ら顔治療
- 真皮に熱を加えることで創傷治癒過程におけるコラーゲンの増生・リモデリングから肌の引き締めやハリ感のアップが期待できる治療
です。いろいろな効果を期待できますが、強い治療ではないため、回数をかけてゆっくりしていくメニューです
ICON・MAXG・フラクショナルレーザー
「アイコン(ICON)」は米国サイノシュア社のIPL(光治療器)です。しみ・くすみ・赤ら顔・毛細血管拡張症に効果的です。
当院では、500-670nmと870-1200nmの2つの波長帯を照射できる「MAXG」と1540nmのフラクショナルレーザーを照射できるハンドピースを導入しています。
メラニンやヘモグロビンといった色素病変に対してIPL治療とニキビ跡や小じわ・ハリ感に対して波長1540nmのフラクショナルレーザーで治療行います。
機器の特徴
特殊なクーリング方法
アイコンでは特殊なクーリング方法(Advanced Contact Cooling)により、治療のリスクを最小にすることで、治療の快適性最大化を実現しました。
クーリング方法
- 施術前・施術中・施術後も冷却をします。
- サファイアガラスを採用し、より効率的に熱を伝導します。
- サファイアガラスの温度を4℃まで冷却します。
温度による表皮損傷の軽減
- アイコンでは、スムースパルス照射を採用し表皮の急激な温度上昇を抑えることで表皮の損傷を軽減します。
- スムースパルスに比べ、マルチパスでは表皮の温度上昇が1.5倍高くなる。
- スムースパルスでは表皮への温度による損傷が少ない。
アイコン(ICON)による治療
表在性色素性疾患(シミ、そばかす、くすみなど)
MAXGハンドピースを用いて治療します。ターゲットとなるメラニンに吸光度を持つ波長帯の光(IPL)を照射することでヘモグロビンが光を吸収することで、ヘモグロビンが光を吸収し熱が発生します。この光熱作用により、血管壁を凝固しヘモグロビンを変性させます。
血管病変(赤ら顔、毛細血管拡張症など)
ターゲットとなるヘモグロビンに吸光度を持つ波長帯(IPL)を照射することで、光エネルギーが熱エネルギーに変換されます。この光熱作用により血管壁を凝固・破壊し、赤ら顔を徐々に改善していきます。
特許技術「デュアルバンドフィルター」は、メラニンやヘモグロビンに対し高い吸収率を持たない光を遮断します。これにより、ターゲットである色素病変により吸収率の高い光を照射することが可能となります。
シナジー
「シナジー(Cynergy)」は米国サイノシュア社のダイレーザー(585nm)とNd:YAGレーザー(1064nm)を同時に照射可能なレーザー機器です。赤アザ・赤ら顔・毛細血管拡張症・タイトニング・脱毛に効果的です。
ダイレーザーは血中の酸化ヘモグロビンに吸収特性の高い595nmの波長を持つレーザーです。正常な皮膚組織に大きなダメージを与えることなく、酸化ヘモグロビンをターゲットとしてその血管のみを選択的に破壊していきます。
パルス幅が短い0.5msec,2msecの短パルスは、一般的な血管腫の治療に適しています。特に単純性血管腫、ポートワイン母斑、苺状血管腫、赤みのあるニキビ、ニキビ跡に効果があります。
パルス幅が長い20msec,40msecの長パルスは、軽度の毛細血管拡張症や赤ら顔治療に紫斑反応を起こすことなく行えます。
エリートIQ
「エリートiQ(ELITE IQ)」は米国サイノシュア社のレーザー脱毛器です。755nmのアレキサンドライトレーザーと1064nmのNd:YAGレーザーの2波長を搭載しています。
755nmのアレキサンドライトレーザーは、高いメラニン吸収率による、毛包での高いエネルギーを発生します。低スキンタイプ(色白)や産毛にも効果的です。
1064nmのNd:YAGレーザーは、深達性の高い波長により深くまでエネルギーを伝達しまう。高スキンタイプ(色黒)やVIO脱毛や男性ひげ脱毛に使用することが多いです。
Skintelリーダー
サイノシュア社独自の記述により、3波長のLED光の反射光を検出し、メラニンの指標であるメラニンインデックスを算出しています。
以前より軽量化したハンドピースにエアクーリング医療機器クライオ6を装着し、可能な限り痛みを抑えた脱毛をしています。
HIFU (ウルトラセルQ+)
「ウルトラセルQ+(ULTRAcel Q+)」は韓国のジェイシス社の切らないリフトアップ・たるみ治療機です。HIFUとは、「High Intensity Focused Ultrasound」(高密度焦点式超音波)の略で、太陽光を虫眼鏡で点に集め、高温にする原理によく例えられます。
ウルトラセルQ+にはドットとリニアの2種類があり、真皮・脂肪組織・SMAS筋膜に熱エネルギーを与え、外科的なアプローチなしに小顔リフトアップ効果を期待できます。
1. コラーゲンの増生
ウルトラセルQ+の照射熱エネルギーはコラーゲン線維を収縮させるため、施術直後にはお肌の引き締め効果が得られます。また、コラーゲンの生成の活性が促されることにより、コラーゲンの新生が3~6か月続くため、中長期的な効果も期待できます。
2. SMAS筋膜までアプローチ
SMAS筋膜は一定温度以上に加熱されると強く収縮する性質があるため、SMAS筋膜を点状に約65℃で加熱することにより即時的なリフトアップにつながります。
3. 短い施術時間
他のHIFU機器に比べ、1ショットの時間が約1.5秒に短縮されています。
4. リニア
線状に照射するため、より広範囲に熱が届き、脂肪溶解を促します。脂肪細胞を減少させ、二重あごやフェイスラインをすっきりさせたい方はリニアハイフがおすすめです。
メソナ・エレクトロポレーション
「メソナJ」とは、Mesona-Jは日本製の医療機関専用として開発された経皮導入機です。医療機器で求められている厳しい品質規格(JIS規格、EMC試験等)にも合格していています。メソナJの「J」はJapanの「J」を指します。
イオン導入や超音波導入機と異なり、ペン型のプローブを用いて特殊な電気パルスにより、お肌の細胞膜に隙間(ポレース)を作り(エレクトロポレーション)、ローラー型のプローブを使い、更に電気反発力・電気浸透力・物理的押力により、導入剤を傷や痛みを伴うことなく、真皮層まで導入します(メソポレーション法)。
メソポレーション法とは、一般的な導入法の進化版と言われており、2つの工程を組み合わせることで、普通に塗布した場合の約300倍、イオン導入法の約70倍、有効成分がが肌に浸透するという手法です。
ヒアルロン酸やコエンザイムQ10といった高分子成分が皮膚に傷をつけることなく肌深層まで届き、細胞に直接作用します。
ビタミンCイオン導入
イオン導入は、肌に有効成分を添付し、その上から専用の機器を使って肌に微弱な電流を流すことによって、美容有効成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。
化粧水や美容液を顔に塗るだけの日ごろのお手入れでは、肌バリア機能を一時的に和らげ、肌の奥深くにまで有効成分を直接届けることが出来ます。